ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
中は、本当に広くて、たくさんの海の生き物がいて、癒された。
中にあるレストランで昼食をとり、その後に海辺へ行った。
「沖縄の海は、綺麗だね。」
「だろ?都会にはないよな、こんな綺麗な景色。」
見てるだけで、汚いモノが浄化されるような気さえしてくる。
「もうすぐ、洛陽だ。」
オレンジ色に染まった空と夕日。
まるで、海に飲み込まれていくかのように見える。
「すごーい!!綺麗っ!!」
はしゃいで写真を撮るアタシを、優しい笑顔で見守ってくれているユッキー。
「美優ちゃんも、ちゃんと笑えんじゃん。なんか安心したわ。」
「え?」
「いつも、人形みたいだなって、思ってたんだ。」
「そう。」
「俺に似てる。って…」
「そうかな?ユッキーは、アタシみたいな人間とは違う気がする。」
「どうして?」
「違うの?」
「うん。違うよ。俺は…」