ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
「死んじゃったの?」
「うん。レイプされてね。」
衝撃が走った。
そして、アタシの中で、色々な感情が渦を巻いた。
「それから立ち直れなくて、沖縄を離れたんだ。
すべてを捨てるような真似をしてまでね。」
「そっか…」
「様子がおかしいアイツに、俺は浮気したんだろ!!って言ったんだ。
その次の日、アイツは自殺した。ちゃんと遺書を残して。」
「………」
「そこには、もう生きていたくないからって…
汚い人間だから、生きていても意味がないって、書いてあったよ。
そうアイツに思わせたのは、俺だよな?」
「…違うよ」
「ありがとう……って、美優ちゃん…?」
アタシは泣いていた。
あまりにも、彼女の気持ちが分かりすぎてしまうから。