ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
「アタシも、自分が汚くて、本当にいらないと思ったんだよ…
何で生きてるんだろう。」
「美優ちゃん!!」
ギュッと、彼はアタシを抱き締めたまま、動こうとはしない。
もう、陽は暮れていた。
ユッキーも、泣いていたね。
誰かに話して、ユッキーは悪くないよって、言ってほしかったんだよね?
アタシも、ホントは誰かに、死ぬことないよって…
汚くなんかないよって…
生きてればいいことあるよって…
ずっとずっと言って欲しかったのかもね。
「ごめんね。美優ちゃん。」
「アタシこそ。」
やっと泣き止んだ2人は、しばらくこの場所から離れることなくたたずんでいた。
「美優ちゃん、アイス食べない?うまいアイスあるよ!!」
「食べる!!」