ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
今日は、アサミは潰れないで帰っていった。
その顔は、明るかったとアタシは思う。
「やっぱりユッキーは優しいね」
「そうかな?」
「うん。さらに、好きになったよ!!ユッキー。」
「やめろよ〜////!!」
恥ずかしがるユッキーが、本当に可愛いと思った。
アタシはユッキーといると素直になれる。
そして、穏やかな気持ちになれるんだ。
あんなにも、自分を隠し、可愛くなかったアタシが。
「今日は…美優んち行こうかな…ってか、泊まっていい?」
「もちろん。」
この日、初めてユッキーが家に泊まった。
それでも、アタシを抱くことはなかった。
抱き締めてくれることはあっても、抱いてくれることはない。