天使のいいなり
私の心は、『あの人』に引き寄せられている。


私の足が、自然と動く。
ココに行かなきゃって…。




小川のせせらぎが聞こえる。
桜の葉っぱが日陰を作ってくれて、ひんやりとして気持ちがいい。


私は、大学のあの秘密の場所に来た。



そこには、男の人が立っていて、空を見上げていた。

あの後ろ姿…。




「瑞己…?」

私の声に反応して、男の人が振り向く。

早く顔を見せて。
瑞己ってば、今までドコに行ってたのよ。



振り向き、私の目に入ってきた男の人。

それは…。



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