愛しいキミへ
「雅樹!!」
後ろから沙菜に呼ばれて思わず振り向いた。
階段の一番上に立って、俺を見下ろしている。
踊り場まであと一段・・・俺と沙菜には距離があり、沙菜が今どんな表情なのかがわからない。
「…雅樹…お願い…そばにいて…。一人にしないで…。」
沙菜・・・?
思いがけない言葉に息がつまる。
降りたばかりの階段を、もう一度ゆっくりと上る。
「…雅樹がいないと…寂しいよ…!」
沙菜の二段下で上るのを止める。
近づいて泣いているのがわかった。
・・・そしてもうひとつわかった
「沙菜。俺はもう一緒にいられない。…悠兄を想う、沙菜のそばにはいられないよ。」
──左手についたままの指輪
沙菜の気持ちは何一つ変わってはいない
ボロボロと涙を流したまま、俺を切ない瞳で見つめる。
「寂しさを埋めるだけの存在ではいたくない。」
「…雅樹…。…悠ちゃんの代わりだなんて思ってないよ…。」
「………それでも…好きなのは悠兄でしょ?…その指輪。」
指輪のことを俺に言われ、沙菜は何も言わずに、左手を右手で包み込み胸の前で押さえる。
もう一段階段を上がり、俺はそんな沙菜の頬に触れ、流れる涙を優しく拭った。
「…私…わかんないの。…でもこの指輪はずしたくない。」
泣き続ける沙菜。
「わからない」
それは・・・
少しでも俺を見ていてくれたのかな・・・
「ねぇ…沙菜。俺の話を黙って聞いて。」
涙でいっぱいの目で俺を見た。
俺は笑顔を作って話をする。
後ろから沙菜に呼ばれて思わず振り向いた。
階段の一番上に立って、俺を見下ろしている。
踊り場まであと一段・・・俺と沙菜には距離があり、沙菜が今どんな表情なのかがわからない。
「…雅樹…お願い…そばにいて…。一人にしないで…。」
沙菜・・・?
思いがけない言葉に息がつまる。
降りたばかりの階段を、もう一度ゆっくりと上る。
「…雅樹がいないと…寂しいよ…!」
沙菜の二段下で上るのを止める。
近づいて泣いているのがわかった。
・・・そしてもうひとつわかった
「沙菜。俺はもう一緒にいられない。…悠兄を想う、沙菜のそばにはいられないよ。」
──左手についたままの指輪
沙菜の気持ちは何一つ変わってはいない
ボロボロと涙を流したまま、俺を切ない瞳で見つめる。
「寂しさを埋めるだけの存在ではいたくない。」
「…雅樹…。…悠ちゃんの代わりだなんて思ってないよ…。」
「………それでも…好きなのは悠兄でしょ?…その指輪。」
指輪のことを俺に言われ、沙菜は何も言わずに、左手を右手で包み込み胸の前で押さえる。
もう一段階段を上がり、俺はそんな沙菜の頬に触れ、流れる涙を優しく拭った。
「…私…わかんないの。…でもこの指輪はずしたくない。」
泣き続ける沙菜。
「わからない」
それは・・・
少しでも俺を見ていてくれたのかな・・・
「ねぇ…沙菜。俺の話を黙って聞いて。」
涙でいっぱいの目で俺を見た。
俺は笑顔を作って話をする。