愛しいキミへ
───俺の指輪に刻印された文字


【my treasure】


───私の宝物

俺が沙菜の指輪に彫った言葉と一緒。

この言葉のように、大切な宝物を抱きしめ続けた。


優しく壊れないように
時間が立つのも忘れて、抱きしめた。


ふと、俺は大切なことを思いだし、沙菜の体を離す。
キョトンと俺を見る沙菜に大切なことを伝える。

「俺も沙菜が好きだよ。今までも、これからも…ずっと好き。」

沙菜は嬉しそうに微笑んで、涙を流した。
その涙を優しくぬぐい・・・優しくキスをする。


また沙菜に触れらた。
嬉しくて・・・照れ臭くて・・・唇が離れると、また抱きしめた。


もう離したくない


もう離さない


ずっと・・・ずっと・・・
沙菜は俺の宝物だよ

ずっと小さい頃からの初恋がやっと叶った

寒さなんか忘れて、俺たちはいつまでも抱きしめていた。
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