愛しいキミへ
確かにこの二年間、沙菜のことを忘れていなかった。
距離が出来たとはいえ、学校が一緒、家も同じマンションの同じ階。
親同士の仲が良いから、家族でお互いの家を行き来することもあった。
会えばまだドキッとするし、胸が苦しくなる。
笑顔を見れば嬉しくなる。

でも・・・前のように強く『好き』と思わなくなってきた気がするんだ。
悠兄とのことを見守っていたくなっているんだ。
好きじゃないって言ったら嘘になるけど・・・距離を作った分、気持ちも離れたんじゃないかって思う。

記念日まであと二週間。
由香利を好きになりたい。
伝えられるようになりたい。
こんなに俺のことを想ってくれている人を、大事にしたい。






















この時は、本当にこう思っていたんだ

『誰よりも大事にしよう』って
< 50 / 276 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop