甘すぎる王子様
あたしは旬樹に手を引かれていることで、顔を赤らめた。


帰り道‥

あたしたちはずっと手を繋いで帰った。


はたから見れば、本当にカップル。


あたしたちは本当の兄弟ではないから、カップルになることだってできる。


『初めての生徒会の仕事はどうだった?』


優しい笑顔で旬樹が聞いた。


『うんっ!楽しかったよ!モッチ先輩も由衣先輩も優しぃしね!旬樹があたしを美術係にしたのは、優しい先輩がいるからでしょ?』


『どうかなっ(笑)』


ほら、
また意地悪な笑顔であたしをオトす。


『ただいまぁー!』


玄関前でようやく手を離し、家に入って行った。
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