甘すぎる王子様
―――‥あたしは忍び足で自分の部屋についた。


旬樹に黙って帰ったことは、あとで謝っておこう。


――――――――――――――‥午後。


『海キタ━━(゚∀゚)━━!!』


全校生徒のみんなで二日目の海っ!!


昨日は二時間しか泳げなかったけど‥


今日は6時間ぐらい時間があるっ!!


えーと!

旬樹の姿探さなきゃ!


『ねー琴音チャンっ!』


突然手を引かれて、あたしは振り向く。


『あ、原田先輩!どうしたんですか?』


『うん。一緒に泳がない?俺、大きい浮き輪あるからさっ!』


原田先輩はニカッと笑った。


‥えー、どうしよう?


旬樹はー‥あ、

先生とこれからの予定を話してるみたぃ‥


少しぐらい原田先輩と遊んでも‥怒られないよね!?


『はいっ!いいですよ!』


あたしが返事をすると、原田先輩はあたしの手をとって海に走り始めた。
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