ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
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「あ……………ここは………」
気が付くと、ホテルのロビーに来ていた。
「ここで待ってて」
ロビーのソファにアタシを座らせ、水嶋サンはフロントでフロントマンと会話してる。
やっと解放された………。
手首を強く握られていたから、軽く鬱血しててジンジンする。
このホテルは、地下鉄広瀬通駅の出入口すぐ。
地下鉄の駅ひとつ分走ってきた。
そして、見慣れた場所。
そうだよ、ココ………。
アタシの勤め先の隣ントコのホテルだ………。
外壁は総レンガ。
床は大理石。フロントへは赤い絨毯が一直線。
ロビーには高そうなペルシャ絨毯が敷き詰められていた。
格調高いヨーロピアンな彫刻から、中国の古い絵画。まるで美術館。
ココは由緒ある、仙台でも歴史あるホテルだって淳子サンから聞いたコトある………。