ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
フロントマンからルームキーを受け取る彼。

調度品やら彫刻をキョロキョロと落ち着かないアタシを、彼が今度はエレベーターへと連れ出す。


チン!


エレベーターの扉が開く。
彼がグイッと引っ張り、乗り込む。
乗客はアタシと水嶋サンだけ。

バンッ!!!
彼が階数を叩くように押す。

ビクッ!
………怒ってる?

ドアが閉まり、目的のフロアへと上ってゆく。

さっきからずっと会話がない。
彼は怒った顔のまま。
冷たく張り詰めた沈黙が、二人を包む。今はその空気が冷たく、氷の膜に被われている感覚。
マヒして身動きが取れない。

さっきのノブの一言が、彼をどんな気持ちにさせたのか………。
違うって言わなきゃ……。


今夜は、初めて二人で過ごすクリスマスイブなのに―――――――。

チン!

目的のフロアで扉が開いた。
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