2LDKのお姫様

夜。時刻はもうだいぶ暗くなってきた8時。



南向きに建てられたマンション7階はそれなりに冷たい風が吹き、



夏でも稀に夜は寒い時がある。



しかも風邪をひいて寝込んでいた青年にとっては厄介な時間だった。



自分が風邪をひくなんて想像もしていなかったので、



彼は精神的にも強いダメージを受けていた。



案外、体調管理や免疫には自信があったので



余計誤差が生じたのだ。



まあ本人曰く、



毎晩ベッドは寒いと答えている。



シオリの部屋に泊まるときは布団に湯タンポを入れてくれるので温かい。



だからと言うわけではないが、



大は泊まりに行くのが
好きである。






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