2LDKのお姫様

「じゃ、行ってくるね……」と



黒いバックを手にし
玄関へむかう。



眠り人はソファーに座り、雑誌に目を通していた。



朝の彼女はキッチンで洗い物をしていて、体の細い彼女は一段と小さく見える。



『………ぁ……、』 



と彼が玄関に行くと不意に振り返った。



慌てて彼の方へ向かう。



彼の所へ言っても、面と向かって満足に話も出来ないのに



バカな女だと
自分で悲しく反省する。





< 19 / 280 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop