2LDKのお姫様
「髪切ろうかな……」


とにかく冗談とか、人をからかうコトが好きで、シオリだけでなく、大や、時にはイタズラ同盟を組んでいるしゅいろでさえもその毒牙にかけてしまう。


その並外れた性格は留まるコトを知らない。


しかし、それゆえに彼女に対する制裁は50%増しだと、天は語る。


「ねぇ、髪切ろうよ」


そして今日もホノカの馬鹿話が始まろうとしていた。


シオリとしゅいろはもう慣れていて、二人は微動だにしない。


「ちょっと、誰か構ってよー」



本当は単に寂しがりやなだけなのだ。


「大くんなら絶対、構ってくれるのに………」



大はシオリの次に弄りやすい人で、直ぐに騙されてしまうのだ。


『ホノカ、少しは静かにしなさい』


シオリが注意を促す。





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