2LDKのお姫様

その後



大は気分が悪くなり帰っていった



「もう……今度は絶対仕返しするんだからね」



『何よいつもいつもそっちが仕掛けてくるんでしょ』



二人の喧嘩は今日も絶えない。



「いやどうでも良いですから。それよりご飯まだ?」



しゅいろは今日も呑気だ。



『よく思えば……』



「あんたって意外といつも美味しいポジションばっかりじゃない?」



もちろん



ホノカとシオリの矛先は



しゅいろへと向けられ



「ごめんなさい言い過ぎましたごめんなさい////」



しゅいろはまだあの二人には可愛い子供の様なもので



簡単に弄ばれてしまうのだ。



『うち、メスあった?』



「いや、鉗子しかない」



二人の会話は怖い。



「いやぁ//医学生が言ったらリアルだから」



今のしゅいろの状況を説明すると



手と脚を結ばれ、身動きが出来ないようにして



来ていたロンTをまくり上げて



いかにも手術の景色を再現しているのだ。





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