2LDKのお姫様


『エビとか卵とか大丈夫?』



「うん」



結局、お昼はお好み焼きになり



テーブルにホットプレートを置いて、二人で食べることになった。



大は大阪出身の為、結構焼くのが上手い。



『これって、もうひっくり返して良いの?』



「うん、もう良いよ」



お好み焼きは案外手間が少ないので、大は好きだった。



シオリはあまりお好み焼きは食べたことが無いらしく



最後に食べたのは大学の歓迎会の時らしい。



「おいしい」



『本当に?』



いつも1人で食べているので、一段と美味しく感じる。



食とはそういうものです。



「ふふ…口に鰹節が付いてるよ」



『……ぇ……?////』



焦るシオリをよそに、付いている鰹節を取ってあげる大。



「ほらね」



と微笑む。



『……ぅん……///』



顔を真っ赤にしているシオリ。



しゅいろは、そんなコトするからシオリ先生は騙されるんだよ



と、大に釘を刺して言っていた。





< 89 / 280 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop