2LDKのお姫様
掃除が終わり
食べ終わり
洗い終わり
「………」
『………』
やはり、直ぐに何もするコトが無くなった。
二人コタツに足を入れていても何も浮かばない。
しかも
だんだん
「……………」
眠くなってきた。
『別に寝てて良いわよ。私ちょっと部屋にいるから』
「うん。
じゃあお言葉に甘えます」
そういって大はコタツに深く潜り
身体を床に伏せた。
シオリはそれを確認すると、冷蔵庫からペットボトルのミネラルウォーターを取出し
部屋へ向かった。
部屋に着き、後ろ向きにカチャとドアを閉めた。
『はぁぁ……』
やっと緊張感から解放された。
いや、でも別に緊張ではない。
自分でも解らない緊張らしい。
シオリは部屋に入ると直ぐに鏡台に座り、鏡に顔を覗かせた。