2LDKのお姫様

その1時間後……



今度はシオリだと思ったが……



「ねぇ大くん、スー〇リ持ってない?64のやつ……」



失くしちゃって……。



「無いですよ」



だんだん辛くなってきた。



「あれ?なんか大くん声少し変じゃない。」



お!



流石だ



一番付き合いが長いだけはある。



しかし



正直なところ……



ホノカ先輩に看病されるのは、ちょっと気が進まない。



なんか……



薬だと言われても変なもの飲まされそうだ。



しかし……



やはり女の子だけはあって



「はい……」



冷たいタオルを用意してくれたり、ポカリを買って来てくれたり



なかなか優しい所がある。


「なんか……意外ですね……」



「何が?」



「いや、先輩が
 こんな優しいなんて」



「いやいや大くん。
 私だってそんな鬼じゃないよ」






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