2LDKのお姫様

あれから……



ずいぶんとシオリの説教は続いたという。



3人正座なのだが……



しゅいろとホノカは正座なんて普段していないので



それはそれは脚が痺れだす。



『じゃあ…、しゅいろはもう良いわ。次……ホノカね』



「ちょっと私には厳しくない」



泣きそうになるホノカ。



『別に……』



「絶対うそ〜」



そんなお騒がしい中……



「…………寒〜」



隣に住む大は寒いながらも、どうにか起きてご飯を食べていた。



とは言っても食欲は無いだろうし、まず何かを作る気力も無いだろう。



そう思いながら冷蔵庫に向かう。



「たまご〜、……」



とにかく栄養があるものと思いとりあえず朝ご飯は卵ご飯にする。



「いただきます……ってあれ?」



つい癖で



1人でいても「いただきます」は欠かさないのが彼の可笑しな所だが



何やら何かに気付いたらしい。






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