学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)
むなしく光る右手首の手錠をじっと見つめた。
「……チェンジしてよ」
ボソっと呟く。
「ん?」とマッキーと深町京悟はそんなあたしを見る。
「チェンジしてよおおお!
他なら誰でもいいから!
とにかく深町だけは嫌だ―――!」
その場でジタバタと足踏みしながら、マッキーになみだ目で訴える。
「こんなのと手錠で繋がれて1日を過ごすなんてありえないし!
帰る頃にはあたし、妊娠しちゃう!
孕(ハラ)んじゃうよ!
先生いいの? あたし、身ごもっても!」
「ちょ……桃ちゃん、それ言い過ぎだから。
つか、孕む……って。
桃ちゃん、そんなワードは簡単に使うのね」
何がツボにはまったのか、深町京悟は肩を震わせてクックッと笑う。
そして今度はふいに真面目な顔したかと思ったら、あたしの肩にポンと手を乗せ、耳元で甘く囁く。
「大丈夫だよ。桃ちゃん。オレ、ちゃんと避妊するから」
「ヒッ……」
避妊って…!!!