*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



「ひどいよ!! 私は真面目にやってるのに!!」

「だってサクラいじめるの楽しいし。ダメだっ……ツボ入った!」


そう言って、お腹を抱えてゲラゲラ笑っている和人を見て、本気で殺意を抱いてしまう。


普段はフッとか、クスッみたいなクールな笑い方しかしないくせに! 私をおちょくる時だけ大爆笑だよ。


完全に腹がたった私は、いつまでも笑う和人の脇腹をグーパンチしてやった。殴られた脇腹を押さえて、顔をしかめる和人。


「いって……」

「私のこといじめるからだよ! 自業自得だよ!」


プイッと顔を背けて、窓際で陽なたぼっこしているスノーのところに行こうとすると、腕を掴まれる。


「俺、殴られたら女でもやり返すって知ってた?」

「へ?」


やり返すって? 冗談でしょ?


「またまた〜和人が私を殴るわけないじゃん」

「この辺だっけ。歯くいしばってて」


そう言って、無表情で私の脇腹を右手で触ってくる。ほっ、本気!?


「きゃああ!! スノー助けて!!」



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