*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



腕を振り払って、走ってスノーを抱っこ。


「殴ったらスノーがひっかくからね!」


スノーの腕を握って、爪を出させようとするけど全然出さないし。私のピンチなんだから爪立ててよー!!


「スノー、ご飯だよ」


は?


カラカラとお茶碗にキャットフードが出される音が聞こえてくると、スノーはバタバタと私の腕の中で暴れて、簡単に和人のもとへ走っていく。


薄情!! 私より、ご飯のほうが大事なの!? じりじりと近づいてくる和人は、全然笑ってない。


「抵抗しないほうが、痛くないよ?」

「ヤダヤダヤダ!!」


ギュッと和人に抱きついて、泣きついた。


「ごめんなさい〜」


和人はそんな私を見て、口を手で覆うと……。


「ふっ……」


吹き出した。また、からかわれた!?



< 135 / 472 >

この作品をシェア

pagetop