*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
「日付が変わる時に、おめでとうって言いたかったのにぃ……」
『来年ね?』
もう……来年の約束が増えたら嬉しいから何も言えなくなるじゃん。
「私たち誕生日近かったんだね。約1ヶ月だけ歳の差が縮まるんだね」
なんかこじつけみたいだけど運命感じちゃう。
「じゃあ、今度の日曜は和人の誕生日のお祝いね!」
『いいよ。もうお祝いしてもらって嬉しい年齢じゃないし』
「ダメ! ところで何か今、欲しいものある?」
『ない。プレゼントなら誕生日の日にムースもらったからいらないから』
あんな下手くそな手作りムースがプレゼントなんてしょっぼいじゃん!
金粉散らしても和人からのプレゼントには適わないよぉ!
「……まあ、いいや。じゃあ、日曜日は楽しみにしててね♪」
そう言って電話を切った。
「どうじよう……」
どんなことしたら喜んでくれるかな。
あまり日にちもないからバイトもできないし……
でもあまりお金をかけても和人は喜んでくれなさそうだよね。
男の子が喜ぶもの……
喜ぶもの……
「女だから男心が分かんない……」