恋文‐コイブン‐勇飛said
恐怖―キョウフ―
「ぢゃな‥きいつけて帰れよ」


「うん‥大地もね」


「おう」


大地が教室から離れていく音が響いた




大地と、友達になれてよかった。




いろんなひとに裏切られた。




もう笑うことなんてないと思ってた。




泣くことしかない。そう思ってた。





あたしの人生を変えてくれてありがとう。




あんなに怒鳴ったのに『いいたくなるまでまつ』って言ってくれてありがとう。





あたしは、大地見たいな人を好きになれればよかったね。





もう少し早くであっていれば‥






暁じゃなくて‥大地を好きになってたんだろうな‥





「勇飛‥」



「あれ?大地忘れ物?」



振り向くとそこにはあたしが今もっとも会いたくない人がいた‥



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