月夜に悪魔-2-
「うん…わかった」
私はそう言って、ベッドの横にある椅子に腰掛けた
「あの…この手そろそろ離さない?」
「……やだ」
…やだって言われても
「ラミエル君が来ちゃうよ?」
「…別に関係ない」
いや、ね
私がもたないわけですよ
そんな事されると、私がドキドキしないわけがないでしょう?
「たっだいまぁ!!!」
両手にメロンパンを大量に抱えたラミエル君が帰って来た
「あ、ミカエル!!ナナイの手握ってんじゃねーよ!!」
「……別にいいじゃん…好きなわけじゃないんだし…」
あ、そうですか…