月夜に悪魔-2-



「……寝てた」


「いや!違うよ、あたしのせいだよ。ゴメンねミカエル君っ!?」


「お風呂…入りにいったら…」


「は!!?おまえ、ナナイちゃんが入ってたのに風呂にいったの!?」



「だって…なんか歩いててどこ行くのか忘れちゃって、時計見たら風呂の時間だったから…」



「ミカエルはトイレ行くって言ってたんじゃなかったか?」



「……………あ」


ミカエル君…どんだけ



「ナナイ…ゴメン」


「いや…、あたしこそゴメン。おでこ痛かったよね?」


見ると赤くなっていた


私はそっとおでこに手を当てた


「ゴメンね」



「………別にいいよ、なんか役得だったみたいだし…」



ミカエル君がおでこにに当ててあった私の手に自分の手を重ねて、ゆっくりと頬まで下げた



「冷たくて気持ちいし…ね?」



上目使いがまた絶妙で、胸の鼓動が少し早まっていく





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