月夜に悪魔-2-
「は~いストップ!!だからイチャつかないでって」
ラミエル君が急に、ぬっと顔を私達の間に出して来た
「ミカエル、きっとその気はないんだろうけどナナイを悩殺しないで」
「の…悩殺!!?」
「その気ないって…誰がいったの?」
「は…?」
ミカエル君の一言で、私とラミエル君が一時停止状態になった
「…嘘」
……なんだ嘘か
嘘なんてミカエル君らしくないな
「ナナイ…、俺こそ本当にゴメンね」
そう言ってミカエル君は私を掴んでいた手をパッと離した
「……おい、クソちびども」
「うわぁっ!!!?」
声がした方を見てみると、お父さんがジロッと睨んでいた
「本気でうちの子に手ぇだしたらブッ殺スからな…」
「へいへい」
「…わかってますよ」
お父さんは2人の耳を引っ張っり引き寄せて言った
「誰が俺に向かってそんな口をきいてくれちゃってんの?」
「いてっ!!?」
「……痛い」
「これからは気をつけろよ」
「わかったよ!!?」
「わかりました…」