月夜に悪魔-2-



「は~いストップ!!だからイチャつかないでって」


ラミエル君が急に、ぬっと顔を私達の間に出して来た



「ミカエル、きっとその気はないんだろうけどナナイを悩殺しないで」


「の…悩殺!!?」



「その気ないって…誰がいったの?」



「は…?」


ミカエル君の一言で、私とラミエル君が一時停止状態になった



「…嘘」


……なんだ嘘か


嘘なんてミカエル君らしくないな



「ナナイ…、俺こそ本当にゴメンね」



そう言ってミカエル君は私を掴んでいた手をパッと離した



「……おい、クソちびども」


「うわぁっ!!!?」


声がした方を見てみると、お父さんがジロッと睨んでいた



「本気でうちの子に手ぇだしたらブッ殺スからな…」


「へいへい」


「…わかってますよ」



お父さんは2人の耳を引っ張っり引き寄せて言った



「誰が俺に向かってそんな口をきいてくれちゃってんの?」


「いてっ!!?」


「……痛い」



「これからは気をつけろよ」


「わかったよ!!?」


「わかりました…」






< 47 / 56 >

この作品をシェア

pagetop