月夜に悪魔-2-



「触るからダメなんだ…」


ミカエル君がラミエル君が出て行ったドアに向かってに呟いた



「…………」


なんか気まずい


ラミエル君なら話が弾むんだけど、ミカエル君はあんま話さないからな



だけどこちらをジッと見て来るので、目が逸らせない



ものすごき気まずいよ



だけど意外にも先に口をわったのは、ミカエル君の方だった



「ナナイさ…、今度人間界に一緒に行かない?」


「人間界には普通、位の高い悪魔しかいっちゃいけないんじゃ…?」


「…ナナイってバカ?」


ミカエル君が溜め息を吐く


ってか呆れられた!?



「ナナイはあのバランさんと皐月さんの子供だろ?位は低い…?」



「あ…そういえば」


お父さんは魔界の王様だし、お母さんも経済力のある城の王妃の娘だ



位は…高過ぎる


「それに俺は母さんの息子だし…、父さんも結構位だ高いしね」






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