月夜に悪魔-2-
お父さん…めちゃくちゃだ
「ナナイ、この子らの面倒をしっかり見てないと食べられるよ」
そう言ってウインクをして、ドアの向こうに消えていった
「面倒って…」
「俺らは赤ちゃんかよ!!みたいな」
ミカエル君が発した言葉に、ラミエル君が突っ込むように付け足した
「あはは…ゴメンね。うちのお父さんはかなりの過保護だから」
「いいよ…、ナナイが悪いわけじゃないんだしね……」
「まぁ、いい父さんじゃん」
2人ともニコッと笑った
「あ、ミカエル君とラミエル君お風呂に入ってこなくていいの?」
「あ、じゃあ俺先に入るわ」
ラミエル君が言う
「じゃあ…ラミエル先に入れば?」
ミカエル君が言った
「じゃあミカエル、ナナイちゃんに触らないでねぇ」
そう言って出ていった