この想いがキミに届きますように
医者が看護婦にあれこれ指示を出している。


俺は詩音に精一杯の笑顔を浮かべた。

そして、



「詩…音、好き…だ…」



自然と口にしていた告白。

『好き』って言ったのは初めてではないのに何となく照れた…。


「空?何、急に…。とゆーか喋っちゃダメよ!」


「何で?俺、最後は詩音と喋ってたい…」



〈最後〉

こんな事言うなんて俺、最低だな…。

あーあ、詩音さらに泣いてきちゃったよ。



…でも、分かってたんだ俺。


このひとときが最後だって……。
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