お兄ちゃん
母はいそいそと台所に立ち、真里がそれをあわてて追う。
「お義母さま、お手伝いします」
「あら、いいのよ。座ってらっしゃい」
すでに嫁と母の会話を始めている二人。
それをほほえましく眺める父と兄。
茜はなんとなくまだ状況になじめない自分を感じていた。
なごやかなムードの中5人での夕食がすみ、お風呂になって、茜は真里にパジャマを貸してあげることになった。
二人で2階の茜の部屋に行く。
「でもホントにびっくりしたよー。いつからつき合ってたの? なんで黙ってたのよー」
< 9 / 11 >

この作品をシェア

pagetop