サンタクロースに恋をする
真剣な顔で男の子の額を触るとロイはすぐに微笑んで軽く頷いた。


『この子は野球が大好きで将来大リーグに行くのが夢みたいですね。』


『咲さん、こっち。』


ロイが小声で手招きしたから、あたしも音を立てないように慎重に近づいた。


『あなたには希望を。』


そう言うとロイは右手を男の子の胸に当てて瞳を閉じた。


その刹那。


男の子の胸に手を当てたロイの手からぱぁっ、と一瞬明るい光が漏れた。


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