リボンの指輪
つまり、頼が女遊びを激しくしていても、そこまで気にならないのは、あたし自身に、彼氏がいるからなのだ。




だから、“心配”程度で済んでいる。




「優希くんは今日も部活でしょ?」




「うん、そう」




「次の試合いつだっけ」




「来週」




「応援行くね!」




高校になって、まさかこんなにすぐ、
好きな人が出来るなんて思わなかった。




優希くんは、高校で初めて出来た友達。




たまたま、入学式の時、
席が隣になった。
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