リボンの指輪
「毎朝騒がしくてごめんね、優希くん」




「俺は別にいいけど…。嫌われてる?」




「本当、分かりやすくてごめん」




「違うのよ、あいつ」




香織が吐き出すように言う。




「幼馴染みの陽菜を取られたみたいで悔しいのよ。自分だって女遊びしてるくせに」




そ、そういうもんなのか?




あたしに頼の最近の考えは、
全くさっぱりなんだけど。




最近では、何も話してくれなくなった。




ずっと兄弟みたいに育って、
何でも話してきたのに。




高校も一緒に入るとか、そんなの、当たり前に思ってた。




けどやっぱり、時が経てば、
何かしらは変わってしまうのかな。
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