君がいた部屋~二階階段前倉庫~


でも、そんなのも束の間だった。


「美羽!!」


翔太はすぐに来てくれた。


「翔太!」


翔太は走って来てくれた。


「ご免、あぁ、女待たすって俺最低っだな。」


翔太はむちゃくちゃ真剣に言い出した。


まだ約束よりも30分も早いのに。


「いいよ!!あたしも早く来すぎた。ねぇ?」


「美羽…大好き!!!」


そう言って翔太は、


あたしのことギュッて抱きしめたんだ。


あたしビックリして声も出なかったよ。


っていうか人前なのに…


恥ずかしいよ


でもさ、


そんなの気にしない翔太が、


ちょっと可愛い。



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