蒼い瞳に写るは君
それから俺は仕事も
休まずゆきの存在を
忘れたこと以外普通の
生活を送った


もちろんゆきとの会話が
噛み合わないことも
多々あるがそこは
長年の付き合いだからか
自然に接してくれていた



例の話があるって
言ってたことを何度も
はぶらかした。ゆきも
さすがにしつこくは
聞いて来なくなった


あの夢から二ヶ月・・
あれ以来夢は
見なくなっていた

「ねぇ蒼?」

ゆきは普段飲まない酒を
口にしていた


『どうしたんだよ
酒なんか飲んで』


「あたしに何か
隠し事してない?」



それを聞かれた瞬間
心臓がドクッと
脈打ったのが判った
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