正義〜Jasuthisu〜
 
 
「わかった、やっぱりらしくないわな!」


「やっと恭介らしい顔に戻ってきた!」


あれこれ考え、悩んでも埒があかないし、それこそ自分らしくもない…


自分の気持ちを素直にぶつけてみて、後はなるようにしかならん…

口に出さずともその決意が玲奈に伝わったのか


「上手くいったらその子紹介してよ?!」


と笑顔で玲奈は言いながらおかわりのエスプレッソを頼んでいた



その後はいつものように何気ないお互いをちゃかしたりしながら恭介は胸に支えた物が取れて久しぶりに爽快な気持ちになっていた



事務所に戻った恭介は久しぶりに自分自身に戻れ、気持ちをかつてのように切り替え仕事をこなしていた


その夜、自宅で恭介は見もしないテレビを点け、煙草を燻らせながら物思いにふけっていた
 
 
 
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