正義〜Jasuthisu〜
「渡部さん、全然電話してくれないですね…」
CDを手渡す時ポツリと呟く
不意の言葉で恭介の動きが止まり思いもよらない言葉が口をつく
「そんな事はあらへん、好きやで」
言った瞬間恭介は自分がわからなくなる、何をゆってるんや? タイミングもかっこよくも何も無い、さっきまで色々悩んでいたのは何の為なのか?呆気に取られる恭介を余所に久美子が悪戯ぽく明るい声を出す
「本当に?」
その言葉で我に帰る
「こんな時に嘘はつかんで」
その言葉を発するのが精一杯の恭介であったが、それを見て久美子は話し出す
「どうゆう意味で好きなんですか?」
悪戯ぽい笑顔で話す久美子、女性関係に関してはかなりの強者であるはずの恭介も久美子の前では為す術も無い
恭介も意味を決したかのように
「一緒におりたいし、付き合いたい思う位好きなんや」
その一言で恭介の気持ちは吹っ切れた