正義〜Jasuthisu〜
その言葉を聞いた久美子の顔はパァーっと明るくなる
「写真初めて見た時からずっと好きやった…」
本当の気持ちをありのままに伝える恭介
「じゃあ本気かどうか試させてもらっていいですか?」
急に真顔になって久美子が問い掛ける
「エエで」
恭介も後は成り行きに任せるしかない
「じゃあ、今から1時間関西弁禁止! それが出来たら渡部さんの気持ち、信用します!」
「わかった」
そう応える恭介だったが、かなり不安になっていた
関西弁は標準語と言ってはばからないし、ましてや意識して話してる訳では無い為、それを1時間も封印するのは恭介にしつみれば至難の業であった
しかしまがりなりにも自分が好きになった久美子の出した条件故に気合いが入る恭介
その様子を見て取ったかのように久美子は話しかけてくる