正義〜Jasuthisu〜
そして運命の出会いを果たす事となる…
加藤税理士事務所
恭介の頭に
《加藤久美子》
の名前がちらついたがすぐに掻き消された
ただありふれた名字ゆえに恭介にしてみれば全くノーマークと言ってよかった
加藤先生とは幾度か会った事もあり、いつもの打ち合わせの一環として恭介は先生の自宅に向かっていた
約束の時間10分前に現場には着く、それは恭介の流儀であったが、この日は前の予定が早めに片付き20分前に到着していた
到着が早かった為先生はまだ他の打ち合わせで席を離しており、応接室で待つ事になった恭介は部屋に案内されて腰をおろしフッと思案していた
(会社も落ち着いてきたし、そろそろ又他へ行くかな…)
元来持つ風来坊の性格が疼き出していたのかもしれない
他の友人からも仕事に誘われていたのと、今の会社が波に乗ってきたので恭介の興味が薄れてきたのも事実であった
(俺がおらんでも大丈夫やろ)
そう考えている時、ふいに応接室のドアをノックする音が聞こえた