正義〜Jasuthisu〜
「失礼します」
お茶を持って現れたのは恭介の心に焼き付いて離れない加藤久美子その人であった
恭介は思わず跳び上がりそうになりながら
一瞬にして心に
(えっ?なんで?)
(なんで、ここにおるんや?)
様々な言葉でパニックになりかけていた、そこをなんとか自分を落ち着かせようとしていた時だった
ちょうど、加藤先生が部屋に入ってきたのを平静さを失っていた恭介は気付いていなかった
「久しぶりだねぇ」
見た目は少し頑固そうだが、独特の間の伸びた話し方の加藤先生の言葉でハッと恭介は我に帰った
「どうもご無沙汰しております」
恭介はぎこちなく答えた
「標準語とは珍しいねぇ」
平静は装っていてもまだパニック状態が少し残っていたのか、普段誰が相手でも殆ど使う事の無い標準語を使って恭介はバツが悪かった