秘密の片思い

脅し

「愛ちゃん、郁斗は愛ちゃんに気があると思うんだ」


日菜の攻撃はやめてはくれずそんな事を言う始末。


「日菜!?いったい何を言うのよ」


「だって・・・高校の時だって愛ちゃんの事、好きだったと思うよ」


(そんなの絶対にありえないよ)


愛は思いっきりかぶりを振った。


「郁斗は・・・日菜が好きだったんだよ?」


「違うよ、あたしの事は妹みたいに思って世話を焼いていただけだよ」


(ほんと・・・わかっていないのは日菜だよ・・・)


愛はふうっと小さくため息を吐いた。


「日菜、この話はもうやめようね」


その一言で日菜は話題を変えた。




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