秘密の片思い
「それを断ったら愛は困るのか?」


郁斗が真面目な顔になって聞く。


「ううん 困らないよ だから郁斗の好きにして」


愛はにっこり郁斗に笑った。


「・・・・じゃあ、断らせて」


「うん ごめんね?こんな事言って」


(なんとなく愛らしくないな・・・)


「あたしもサッカーに専念して欲しいと思っている」


「愛・・・・」


愛は手に持っていたグラスをテーブルの上に置いて立ち上がった。


「ごめんね もう帰る 明日も早いから」


少しうつむき加減になってしまう。


そうすれば髪の毛で顔を隠してくれる。



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