秘密の片思い

最後の夜

リビングに入ると郁斗はキッチンの中にいた。


「郁斗、何をしているの?」

フライパンで炒めているのはチャーハンに見える。


「夕食食べていないんだろう?」

バスルームに入った後、郁斗は気づいたのだ。


仕事をしてきて直行して来た愛は夕食を食べていないんだろうと。


「う、うん」


「しっかり食べないとだめだぞ?それでなくても細いのに」


フライパンの中身を2つの皿に盛り付ける。




そしてテーブルの上に置くと愛に座るように言った。


お盆にチャーハンののったお皿2つとペットボトルのミネラルウェーターを1本持ってきてテーブルに並べた。






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