秘密の片思い

懐かしさ

再び車を走らせ一時間ほど経つと海辺の道へ出た。


(あの時、郁斗は眠ってばかりいたんだったな)


昔を思い出しながら先を進む。



* * * * *



愛はホテルの駐車場に車を停めた。


高校生の時、4人で泊まったリゾートホテルだ。


(日菜が羨ましいと思ったけどあの時、辛い気持ちを日菜は抱えていたんだよね)


あの時、愛は初めて知ったのだ。


日菜と千波が偽りの恋人であった事を。





「いらっしゃいませ」


パラソルのあるテーブルに着くとウェイターが近づいてきた。


「アイスティーをお願いします」


そう言うとそこから見える海を眺めた。


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