秘密の片思い

思いがけない客

翌日の朝早くにインターホンが鳴った。


「誰だよ　こんなに早くに！」


郁斗が悪たれを吐いてベッドからもそっと起きようとした。


「あたしが出てくるよ」


インターホンの音に目が覚めてしまった愛はベッドから降りようと足を床につけた。


「良いよ　俺が出る　愛はまだ寝ていて良いから」


郁斗は愛よりも先にベッドから降りるとリビングへ行った。






受話器を耳にあてて画面を見ると郁斗は素っ頓狂な声を上げた。


「はい？？？？？？？？」


画面に映る顔を見て郁斗は目を疑った。


『ブエノス　ディアス　イクト～』


ブラジルで世話になったオーナーの娘エレナだった。


「お前なんでこんな所にいるんだよ！？」


『日本へ遊びに来たの　それに結婚祝を言いたくて　早く開けて』


「あ？わかった・・・」


郁斗はスイッチを押してロビーの扉を開けた。


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