秘密の片思い
着替え終わった郁斗が玄関へ行ってしまうと愛も着替えた。


すっかりマタニティードレスを愛用している。


母に言わせれば最近のマタニティードレスは可愛いらしい。


愛は好きな水色のチュニックタイプの上にレギンスを組み合わせた。





「なんだよ こんな朝早くに まだ7時だぜ?失礼だと思わないのかよ」


愛がリビングに行った時、郁斗が不機嫌そうにポルトガル語でエレナに言っている時だった。


言われたエレナは少しシュンとなっているように見えた。


「郁斗?」


愛は郁斗が何を言っているのかは分からないが彼女が少し可哀想になった。


愛の声に2人がパッと見た。


エレナは愛を見て顔をほころばせる。


「愛 おいで 紹介するよ」


愛を手招きして自分の横に来ると肩を抱き寄せてエレナに愛を紹介した。


「俺の奥さん 愛だ 愛、彼女がエレナ 友人たちと遊びに来たらしい」


エレナには流暢なポルトガル語、愛には日本語に切り換えて紹介した。




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