雨上がりの月夜に
優柔不断のクセに、好きな人の事を考えると、夜、寝る前に布団に入るとその人の事で頭が一杯になり、寝付けなくなる事が稀ではない。


そんなに想いが溢れているなら、いっそのこと告白してしまえばいいのに。


しかし、ハタチの失恋が頭を過ると、躊躇してならないのだ。


実際、タイミングを見計らって彼女を食事に誘って見た。


彼女の返事は、
「お客さんとそういう事が店にバレるとクビになっちゃうの。」


少しフライングだったか。


高収入を失った彼女の家族を、私の一方的な心で路頭に迷わせる訳にはいかない。


私との信頼関係はまだまだ発展途上という事か。


結果を早く求めてしまう、私の悪い性格だ。


もっとじっくりお互を知る事が必要なんだな、焦りは禁物、と自分に言い聞かせた。


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