月に問う
慧心の方を見ると凱と棗と盛り上がって楽しそうなのに…




俺達二人は会話もなく黙り込んでいる。




すげぇ、心臓がバクバクいってる…




俺ってこんなダサかったっけ?




元々、女とはあんま話さない方だしなぁ…




せっかく美月チャンと話せるチャンスなのに何を話せばいいんだろ?




「あの…、この前は風邪引きませんでした?」




突然、美月チャンの声が聞こえて来て、ドキッとして視線を向けると心配そうに見つめている美月チャンがいた。




『あっ…大丈夫だったけど…。そういえば、タオルと傘借りたままで…。』


「よかった!あっ、返さなくていいので…。そういえば、お名前聞いてませんでしたよね?」


『銀河…。』


「銀河クンって言うんだぁ?素敵な名前だね。」




美月チャンが凱ん家に居たのは凱と彼女の棗に勉強で解らない所を時々教えに来てるらしい。




優しく笑う美月チャンの顔がかわいすぎて胸がキューンと締め付けられる。




そのかわいい笑顔を俺だけに向けて欲しいって思う事は…




やっぱ、美月チャンの事が好きだからなのか?




そんな時、ポケットから着うたが聞こえてきた。




ディスプレイを見ると知らない番号が映し出されていた。


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